2017年10月30日月曜日

『いちば』開設に際して


当エネルギー需要開発協同組合は、既に幕が切って落とされた家庭用エネルギー全面自由化時代、そして、来るべき第四次産業革命時代に果敢に挑戦をされるリテール事業者の皆様のお役に立てるようその目的を表明し、中小企業組合法を根拠法として昨年4月に認可を頂き設立されました。
二年目に入り組合員の皆様の事業環境が大きく変化するなかで、是非とも共有したい思いや気付き、家庭用エネルギーリテール業界のあるべき姿をともに考えるための問題提起など、思いつくままにこのホームページ上に書かせて頂き、組合員の皆様との意見交換のきっかけとさせて頂こうと思うに至りました。

日本の歴史を紐解きますと、多くの人が集まり、行きかう市場、街道、交差点などは日常とは異なる特殊な場とみなされ、身分、生業、性別などを脇に置いて対等な立場で人々が本音で交流することで新しい潮流が生みだされてきたとされております。
それに擬ってこのホームページ上の私のブログを『いちば』と命名をさせて頂き、皆様と忌憚のない意見交換の場にできればと思うところでございます。


さて、フランス、イギリスに次いで中国も将来的にガソリン、軽油車販売を禁止することを打ち出しました。
まさに今年の東京モーターショーでも見られるとおり、自動車業界の本格的EVシフトという大きな潮流の変化が起きようとしています。

そこで関心の中心は『世界中の石油会社はこれまで自動車用燃料のガソリンの需要を満たすための製精計画をたててきたが、果たして今後は?』というところに向かいます。

石油製品は原油から一定の得率で生産される連産品です。
もしもガソリンの生産量の影響によりLPガス、ジェット燃料、ナフサ、灯油、軽油、重油、潤滑油も減産を余儀なくされるといったサプライサイドのバランスが大きく崩れると、家庭用エネルギー市場では何が起きるのでしょうか。

近々アップさせていただく初回の『いちば』ではこの流れについて思うところを書かせて頂き、皆様とともに考えてみたいと思います。